かやぶきの里

京都府は美山町、焼杉リフォームの工事中、現場の帰りに立ち寄った「かやぶきの里」というスポット。
ここには今では珍しい茅葺の家が沢山残っており、この集落全体が文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されております。
そういえばここ「かやぶきの里」以外でも美山町ではポツポツ茅葺の家を見ることができます。
kayabuki1
おー茅葺の家が集まってんなー。
しかしなんだこの胸騒ぎ・・・。
kayabuki
この違和感の正体は・・・
ヌヌ!全部の家がキッチリこっちを向いているではないか!
kanban
フムフム、ふもとの看板を見てみると
「棟をほぼ東西(川の方向)に揃えており」
と書いてある。ナルホド。
ちなみに屋根の勾配(傾き)から棟飾りなど細部のデザインまでほとんど同じ。
何たる統一感。何たる一体感。ナンタルチーヤサンタルチーヤ。
この一糸乱れぬ隊列のような光景に胸騒ぎを覚えたのです。
看板によると多くの家が江戸時代に建てられたものだそうですが、おそらくこの光景を乱したりすると、村人の白い目に晒されて、子供が寺子屋でいじめられて、殿様に呼び出しを食らって、なんつーことがあったのではないでしょうか。
うんなこたーないか。
茅葺はヨーロッパ各地でも見られ日本だけのものではありません。
雨漏りしやすい素材なので屋根を急勾配にして雨漏りを防いでいます。このため日本の茅葺屋根は、ほとんどが5寸勾配(45度)ぐらいの屋根の角度です。
また向きについては屋根の日当たりを良くする為にキッチリ南向きに建てられているのと、川の方向というのは風の吹く方向なのでそれを避ける意味もあるのではないでしょうか。
そうでなければイースター島のモアイと同じ方向を向いているのかもしれません。
写真でわかる謎への旅 イースター島写真でわかる謎への旅 イースター島
著者:柳谷 杞一郎
販売元:雷鳥社
発売日:2005-08
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

Comments are closed.