世紀の大誤審

おととい6月2日のメジャーリーグ、インディアンス対タイガースの試合でで起きた出来事。
9回ツーアウトまで一人の走者も許さなかったタイガースのガララーガ投手。このままいくとあと一人で完全試合達成の場面です。
打者の放った打球はボテボテ内野ゴロ。取った内野手は一塁に送球。誰もが「アウト!」と思った瞬間、審判の判定はなんと、
「セーフ!」
監督が抗議したのですが判定は覆らず、結局試合はタイガース、ガララーガ投手の完封勝利となりました。
そして試合後、問題のシーンをビデオで確認した一塁塁審のジム・ジョイスは誤審を認めたのですが、メジャーリーグではビデオ判定はホームラン判定のみに適用される決まりがあり、結局判定は覆らずガララーガ投手の完全試合は幻となったのです。
そして次の日の試合。
完全試合を誤審で台無しにしてしまったジム・ジョイス審判の名前が場内アナウンスされると、スタンドはブーイングの嵐。
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ここでタイガースのリーランド監督のファインプレーが飛び出します。
試合前のメンバー表の交換は普通は監督同士が行うのですが、タイガースのリーランド監督は、
「こいつを持ってってくれないか」
と前日の悲劇の主人公ガララーガ投手にメンバー表を渡したのです。
これを受け取ったガララーガ投手。
手渡す相手は本日は主審を務めるジョイス審判です。
ガララーガ投手はホームベースのジョイス審判に歩み寄ると、まずガッチリと握手。そうしてメンバー表を手渡したのです。
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このガララーガ投手の行為にジョイス審判はたまらず号泣。
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そしてスタンドのやじも一転、大きな拍手と声援に変わったのです。
メジャーリーグは世界一のベースボールが見られる場所と誰もが認めています。
スポーツマンシップという言葉はあまり好きになれませんが、メジャーが世界一と認められるのはプレーだけでなさそうです。
最後に世紀の大誤審で完全試合を逃したガララーガ投手のコメント。
「人は誰しも完全ではない。」
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One Response to 世紀の大誤審

  1. ショコタン より:

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    クゥ~ッ!ええ話オブ・ザ・イヤーはこれで決まりやがな(感涙)