今回はSさんからヒグチヒロユキ建築事務所に質問メールをいただきました。
Q.現在借家に住んでおります。この家を買うか買わないか非常に迷っています。理由は家が少し傾いている気がする事と、壁に亀裂があること。耐震強度や修理できる範囲なのか?など調べる事ができますか?
ちなみに私の家は木造住宅で傾斜地に建てられている昭和53年に立てられた家です。
A.今回は、まじめにいきます!
1.「家が傾いている気がする」
家の構造(骨組み)自体が変形している場合と、地盤に問題がある場合と二通りが考えられます。
骨組みが変形している場合は、(木造の場合)変形を修正し構造を金物等で補強することができますが、地盤に問題がある場合は、一度更地にしなければ地盤を改良することは難しいです。
又、骨組みの変形を修正する場合は一度建物を骨組みだけの状態にする必要があるので、かなりの費用がかかると思われますが軽度の傾きなら補強だけで済む場合もあります。
2.「壁に亀裂がある」
おそらく、モルタル(セメント)に塗装された、よくある外壁だと思われますが、モルタルの性質状、壁に小さいひび割れが起きることはよくあります。ただ大きなひび割れになると、雨水が壁の中に浸入し構造部分をいためてしまう場合があります。調査するには壁の仕上げ材を剥がして壁の内部を調査します。
3.「耐震強度について」
現在建物の構造は2000年に改正された建築基準法に基づいて設計されています。ですから、それ以前に建てられた建物は現在の基準には適合しません。ただし、それだけで「住むのは危険だ!」ということにはなりませんが、現在の法律には不適合ということになってしまいます。
では、危険な建物とはどういう建物でしょう。
★耐震強度が大きく不足している恐れのある建物
「建築基準法の大改正が行われた1981年(昭和56年)以前の建物」
「軟弱な地盤に建てられている建物」
「基礎が鉄筋コンクリートではない建物(無筋(鉄筋なし)コンクリート基礎や、石の上に柱が乗っているだけ)」
「壁が少ない建物(木造住宅は壁で支える)」
などが挙げられますが、それ以前に「建築確認を受けていない建物」や、「建築確認は受けているが完了検査を受けていない建物」は、当然危険な可能性が大きいです。
建築確認の審査を受けるときに提出する図面+書類には必ず、申請時に提出する「正本」と、その写しで建築主に返される「副本」があります。
今回のように購入前の建物に本格的な調査(壁を剥がす等)は難しいので、まず売主に確認申請の副本(図面)を見せてもらい、きちんと法律に従い図面通りに建てられているかどうか確認されることをおすすめします。
どうしても図面が見せてもらえない場合、市役所や土木事務所にて、建築確認の概要書というものを誰でも閲覧することができます。建築確認や完了検査を受けているかどうかは、こちらでも確認できます。
今回はSさんの了解を得てブログに掲載させて頂きました。このような疑問にお答えするのも建築士としての社会における大切な役割だと思います。
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なんかやるやん!
この間はありがと。。
もうMX使って大丈夫?