京表具をつくったよ

今年の4月から「町家をトーク」というセミナーに参加しています。
~町家の職人さんが語る町家の学校~
というのがこのセミナーのメインテーマで、町家に直に触れている職人さん達を講師に迎え町家のことを学ぼうというものなのです。
※ここまでの「町家をトーク」ラインナップ
4月/町家総論(工務店社長)
5月/材木
6月/大工
7月/瓦
8月/左官
9月/京表具←今回のテーマ
町家の学校というだけあって、ここに来られる講師陣(職人さん)の見識の深さには毎回驚かされることしかり、講座の内容もとてもアカデミック。職人さんでありながら研究者の様な方達ばかりなのです。
こちらも話を聞きながら「ホーホーフムフム」が止まりません。
今月のテーマは「京表具」。京都市は北区の井上光薫堂のご主人、井上利彦さんが講師。さりげなく1級建築士も持ったはります。
ちなみに「京表具」というのは伝統工芸の一つでもありまして、どのようなお仕事があるかというと大きく分けて次の3つ。
1.美術(掛け軸や屏風や額)
2.建築(襖や壁装)
3.修復
またこの三つはそれぞれ独立したものばかりでもなく「美術品の襖を修復する」という様な複合技もありまーす。
今回は京表具を実際に作ってみようということで、すでに机の上に板や和紙などのキットが用意されています。講義を聴きながらミニチュア屏風の作成です。
今回はこのパターンか・・・左官がテーマの前回、実施体験に一番に志願し土壁を落して撒き散らしたほろ苦ひ思ひ出あり。
師匠のレクチャーを受けながら、のりで板に和紙のパーツを張りつつ、乾かす間に話を聞きます。
京表具の特徴は360°稼働することらしく、どの様なメカニズムなっておるのか興味津津で取り組むヒグチ。
そしてこちらが完成品。2枚の板と和紙とのりだけで出来ている。
この二枚一組を表具業界では一双という(たしか)。
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反対にも開くえー。
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こちら裏面。
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360°開閉機構の秘密はこの間接部分の市松模様にあり。
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この日現場には超ドデカイ虎のお宝風屏風(※一休さんが上様に捕まえて見せいと言われたみたいな)が置いてあり。
「おお!これナンボほどしまんねや?!」
と思わず心の声が勝手に喉から漏れ軽く受け流されてまったヒグチ。
俺のバカバカ!この銭ゲバめ!
興味があるとか参加したい方はこちらから→町家をトーーーク

3 Responses to 京表具をつくったよ

  1. のりおちゃん より:

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    とてもとても興味ありますー。ツッタカター。

  2. 光薫堂 井上です より:

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    ヒグチヒロユキさま
    昨日町家でトークでご挨拶させていただきました井上です。
    また、先月はご参加と、ブログにも掲載していただきありがとうございます。
    昨日の和紙の話も良かったですね。
    さて、私もブログを開設しております。
    職業は明かさずただの怪しいおっさんのブログですが、時々仕事についても書いております。
    和紙による壁装http://ameblo.jp/kamigamo-cicada/entry-10663652426.html
    についても掲載しておりますのでよければ訪問してください。
    今後ともよろしくお願いします。

  3. ヒグチ より:

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    >光薫堂 井上様
    まさか師匠本人にブログを見て頂けると思っていなかったので驚きました。
    京表具づくりとても楽しく参加させて頂きました。ありがとうございます。また今後ともよろしくお願いします。
    ※最後の銭ゲバ発言お許しを。