嵐-ARASHI-

台風2号の接近により夕べからビュービューすごい嵐で、単管足場とシートで自作したDIY駐輪場(昨年一度雪でペチャンコ)が吹っ飛ばされているのでは・・・と眠れない夜を過ごしましたが朝には無事な姿を見せてくれました。よく頑張った!

そんな訳で今日は我が町の小学校はお休み。ガッツポーズの娘は「夕べ急いで宿題をやっつけたことだけが悔やまれる。」とのコメント。

わかるわかるその気持ち。

嵐といえば今じゃやすっかりジャニーズのARASHIですが、昭和後半生まれヒグチ世代の「嵐」といえば、ウルトラマンの毒蝮三太夫隊員、そしてゲームセンターで水魚のポーズ、横浜銀蠅のドラムといったところです。

ちなみに「嵐」というのは正式な気象用語ではなくて正式には「強い雨を伴う暴風雨」と表現します。
なのでもし海賊になってマストのてっぺんで見張り役にされたときには、

「うわー嵐が来るぞー」

ではなく

「うわー強い雨を伴う暴風雨がー・・・」

と叫ばなければいけません。

言葉って難しいですね。

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町家をトーク 左官編

月に一度、町家の職人さんが先生となる町家の学校「町家をトーク」。
今回の町家をトークのテーマは左官。ヒグチの父親も左官職人ということで馴染み深いこのテーマ。去年の左官の回では壁塗り体験コーナーに真っ先に立候補し、土壁をポッテリ落として飛び散らした虎舞竜が昨日のことのように今ハッキリと思い出します。 
今回の先生は佐藤左官工業所代表の佐藤ひろゆきさんで主に茶席や数寄屋建築の「土壁」を施工する職人さんです。
「土壁」とはもともと粗末な材料として、下地であったり庶民的な仕上げとして使用されたものなのですが、これをなんと床の間(書院造)に使って、「えー!ととと床の間に土壁てー!」と当時の建築界に一大センセーショナルを巻き起こしたのが、茶聖と呼ばれたカリスマ坊主、千利休。
茶の湯の世界で使われる「真・行・草」という言葉。
これは書道の「真」楷書、「行」行書、「草」草書という三段階を茶の湯の世界にあてはめたもので、茶室の建築様式や掛け軸、道具類などすべてを「真」なら「真」の雰囲気でフォーマルに統一するのがオシャレとされており、「真・行・草」が混じっていようものなら、結婚式にビーサン(または入学式にジーンズ)で出席するようなものとされ、茶の湯の心を理解しないダサイ野郎とされるのです。
こうして千利休が認めた「土壁」は、「千利休がええと言うてたー!」ということで、当時のオシャレ系デザイナーに「よく見ると良くね?」とか「この感じ逆に良いね!」 などと言われ始め「今もっともクールな材料-TSUCHIKABE-」として世間に認められる様になったのでした。
こうして利休はマイナーな材料「土壁」を草庵風の茶室の壁に用いることで、利休のわび茶の世界を表現する構成要素にまで高めたのです。
  

こんなに沢山の道具(鏝)があります。左官職人は素手で仕事をすることを恥とし、あらゆるパターンにも対応する道具が開発されたそうです。
しかし周りに誰も見てなければ、指でちょいちょいっとなんてこともあったのでは・・・。

  こんな小さい道具もありあます。持ち手のクルクル装飾がナイス。

 黒漆喰のテカテカ壁。繊細かつパワフルに何度も押さえるとこんなにテッカテカに。

いろんな色がありますが、これなんとすべて土壁。産地や鉄分の量などで色にバリエーションが生まれます。

佐藤先生によりますと左官技術がピークを迎えたのは明治中頃で、それ以降は残念ながら緩やかに衰退しているとのこと。
利休によってその地位を高められた土壁は現在、再び単なる下地程度としてしか認識されなくなってしまったのです。

子供の頃、父親に連れられて現場にいくと土壁はよく見かける材料で、壁の仕上げ部分を剥がすと必ず茶色い土の壁が出てきたものです。それぐらい当たり前の下地材料だった土壁は現在ではボード類に取って代わられ本当に見かけなくなりました。

 土壁はリサイクル可能なエコな材料だし調湿機能や断熱性能に優れております・・・・
などというのは後付の付加価値でしかなく、千利休が400年前に表現した全てをそぎ落とした後に残るギリギリの緊張感。
そんな見る者の魂を鷲掴みにするような魅力こそ土壁のもつ美しさ、写真には写らない美しさだと思うのです。

今回の左官職人:佐藤ひろゆき先生の本
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入学式

今日は我が母校であり講師としても10年以上お世話になっている京都建築大学校/KASDの入学式に出席してきました。校内の桜は超満開。ちょっと触ったら弾けそうなほどにサクラサクです。

思い起こせばヒグチ(37)が入学したのは約20年前。
当時の入学写真には全員スーツの中に、どういう訳か一人シャツ&ジーンズで挑んでいるドン・キホーテなヒグチの姿が写っています。

いまどきの新入生には(というか当時も)、そんなドン・キホーテは見当たらず、ほぼ全員がAOKIもしくは三浦友和の青山辺りで買ったと思われる細身の黒スーツに散髪したてで、みなさんビシッと決めておられます。

改めて考えるとヒグチが入学した時には今年の入学生はほとんど生まれてないことになるわけで、我が人生、思えば遠くに来たもんだと思わずにはいられません。

ただ、何十年経とうともあのとき、あの春のドン・キホーテなヒグチでありたい、そうあり続けたいと新入生を見て気持ちを新たにするところです。

そして最後に先輩ヒグチから新入生に一言。

「 ドン・キホーテでいいじゃない!」

以上、ヒグチからの祝辞でした。

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リニューアル

わくわくするけんちく ヒグチヒロユキ建築事務所のサイトがこのたびリニューアルしました。
新しいURLは http://わくわくするけんちく.com  です。

ウソみたいなURLですが、ホントにつながりまーす。
今後ともよろしくお願いしまーす。

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Love Me Tender -The Timers-

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大丈夫!

こんなおじい見たらいつまでも凹んでられません!

また再建しましょう!

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ヒーハー

先日洗濯機でやってまったipod。
りんごかじられマークのままだったのが、やがて音だけ聞こえ始め、そうしてついに画面が復活しましたー。
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ほったらかしておくと深い眠りにつかれるなど、まだ万全とはいえませんが、以外と丈夫ですipod。
映画「全然大丈夫」オリジナルサウンドトラック映画「全然大丈夫」オリジナルサウンドトラック
アーティスト:サントラ
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キャンプ

先週の週末は毎年恒例のフットサル部キャンプ夏合宿に行って来ました。京都府は笠木町の笠置キャンプ場というところ。
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とにかく暑くてタマランので二日間延々と旨いもん食いながらビールを飲み続け、それでもたまらなくなったら川へ。
到着ビール。設営ビール。焼肉ビール。川ビール。焼きそばビール。シュラスコビール。夜くつろぎビール。寝ビール。朝ビール。サンドイッチビール。川ビール。カレービール。ビールビールビルビルビール。
ここ近くに温泉があって歩いて行けるのですが、川の中にもなにやらじんわり温かいスポットがあって、ムム。誰や!誰や!と小刻みに震えつつ股間を曇らす小学生を探してたら、どうやら温泉が染み出している様子。
キャンプって現実離れした感じがとても気落ち良いですね。
中学生の頃は夏休みになると毎年、近所の河原でテントも持ってないのに割と長期滞在していました。
なぜか少年時代の楽しい思い出は夏が一番多いように感じます。
今年の夏は特に暑いので、夏よ早く終れ派の声をよく耳にしますが、ヒグチはやっぱり断然夏ガンバレ派。
夏よ!まだまだ終わるなー!俺は応援している。

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大雨警報

なにやら朝から騒がしいと思ったら大雨警報で小学校が休校。
つーわけで、行き場をなくした少女はナンタンヒルズにあるヒグチのオフィスで勉強しております。
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最近さんすうの点数で20点をたたき出し、夏休みに居残りが決定。でも本人はいっこうに気にしておりまっせーん。
「やい娘。ちょっと役所に行ってくるので30分出掛ける。これでもやって待っておれい。」とDSを渡す。
「ヤッター1時間は帰ってくんなー。」
チッ!と出掛けたのですが戻ってみて驚いた!
絵心教室DS絵心教室DS
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発売日:2010-06-19
おすすめ度:4.0
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美文字英語漢字などDSお稽古ごと大好きなヒグチ。コチラはDSが絵の先生になってくれるというもの。
「うまいこと描けたし見てーん。」
「うん?お!おーーー!うおえあおーー!」
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なんじゃこりゃ!!これが小学2年生。しかもさんすうのテスト20点、夏休み居残り決定娘の作品なのか!
このあとも驚きの作品を連発する画伯。
いや凄い。さんすうのテストは20点だけど凄い。
絵心先生!凄いっすー!

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連続更新サボり記録ストップ記念 第二弾

前回のつづき
前回の奈良のプレミアお寺元興寺は日本最古の本格的仏教寺院といわれております。只今、奈良の街は平城遷都1300年祭で賑わっていますが、丁度その1300年前ぐらいに建立されたお寺なのです。
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そんな国宝の中で話を聞く。
そして今回はもっと昔のお話。
まずこれを見よ↓
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なんの変哲もなさそうなこのキッタネー「木」。
バカヤローー!
じつはこれはなんと縄文時代の「木」なのです。
縄文時代といいますと今から約16,500年前から約3,000年前にかけてですから、本当ならとっくの昔に朽ち果てているはずが、火山の爆発や土砂崩れで埋まったおかげで状態の良いまま保存され現在まで生き残った超プレミアム「木」なのです。
これが5月の初めに若狭地方の田んぼからザクザク出てきたということで、ヒグチが毎月参加してる町家のセミナー「町家をトーク」で見せてもらいました。
このよう超古代の杉材のことを「神代杉」と言いまして、独特の質感が愛され高級木材として建築や工芸品の材料として珍重されております。
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それをなんとノコギリで切ってしもうた!
なんで切ってしもうたかというと、これだけ古い(なんつったて縄文)と見た目では木の種類を見分けられないので切りたてフレッシュな断面の匂いで判断しようという訳なのです。
匂ってみると確かに杉の匂い。
次回は更に昔のもんを見てきました。
つづく。
杉良太郎2009年全曲集杉良太郎2009年全曲集
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