今回は、最近読んだ本をズバッとご紹介するヒグチヒロユキ(読)。
ゲーム理論トレーニング
ゲーム理論とは、どうすればクッパを倒してお姫様を助けられるのか・・・?
ではなくて、世の中の様々な事象、出来事をゲームとして捉えて分析するという立派な科学なのです。
近年ではこの分野からノーベル賞の受賞者を何人も出しています。
この本の帯に書いてあるのは、
「恋も仕事も戦争もかけひき上手が勝つ!!」
そうです。要するに「かけひき上手」になる為の理論なのです。
有名なエピソードを一つ。
1962年10月、旧ソ連がキューバに核ミサイルを持ち込み、直ちにアメリカがこれを察知、世界は核戦争の危機に直面しました。
有名な「キューバ危機」です。
このときケネディは、核戦争の起こる確率は30%から50%と推測しました。まさに世界は破滅の危機に直面したのです。
さあ、これをゲームとして捉えてみましょう。
結果を次の4つのパターンに分類してみます。
米が弱気路線だった場合
①米(弱気)ソ(弱気)→何も起こらず互いに現状維持
②米(弱気)ソ(強気)→なめられた「米」マイナス1ポイント
米が強気路線だった場合
③米(強気)ソ(弱気)→なめられた「ソ」マイナス1ポイント
④米(強気)ソ(強気)→核戦争突入。どちらも甚大な被害でマイナス100ポイント
アメリカにとって一番良いのは「③米(強気)ソ(弱気)」ですが、強気で攻めた場合④の核戦争突入というリスクが、あまりにも大きすぎます。
反対にソ連側にしてみても、立場は同じです。弱気で攻めればなめられるリスク。強気で攻めれば核戦争のリスク。
核戦争に突入することに比べれば、なめられるリスクの弱気路線の方が賢明と思われますね。
さあ、ケネディはどのような戦略をとったのでしょう。
答えはなんと「強気」でした。
ただし、ケネディはゲームのルールを変えたのです。
先手を打って、先に「強気」の宣言をしたのです。
こうなれば、ソ連の選択肢は③か④しかなくなります。
③はマイナス1ポイント、④は核戦争突入でマイナス100ポイントですから、当然ソ連は被害の少ない③を選ぶという結果になりました。
ケネディは、お互いが同時に選択する「同時ゲーム」のルールを双方が順番に選択する「交互ゲーム」に書き直したです。
よっ!ケネディ!ミスタープレジデント!
恋愛からスポーツから経済まで、さまざまな分野に応用可能な、このゲーム理論。
でも、なんでもかんでも理論通りにいかないのが、これまた人生のおもしろいところですよね。
元祖モグラたたきゲーム


